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米国で女性3人を10年間監禁した容疑者逮捕、第4の被害者の可能性も

米国で女性3人を10年間監禁した容疑者逮捕、第4の被害者の可能性も

Posted May. 09, 2013 03:00,   

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女性3人をなんと10年間も監禁していた容疑で逮捕された米オハイオ州クリーブランドの拉致容疑者・アリエル・カストロ(52)が、被害女性らに対し、常習的に性的暴行を行い、暴力を加えていたことがわかった。特に、被害者3人のうち一人は、自分の娘と最も親しい友人であり、第4の被害者がある可能性が非常に高いことが伝わり、その暴力性や野蛮性に全米が驚愕している。

デイリーメールは、カストロ容疑者が被害女性の一人であるジーナ・デジーザス氏(23)を拉致した理由は、自分の娘のアリンと最も親しい友人なので、顔見知りだったからだと、7日付で報じた。14歳だった04年4月、オハイオ州クリーブランドの学校から自宅に戻ってきていたところ、行方不明となったジーナは当時、アリンと一緒に歩いて帰宅する途中だった。アリンが、ジーナと一緒にほかの友人の家で遊んでもいいかを尋ねるため、自宅に電話したが母親が承諾しなかったため、ジーナと分かれた。ジーナはその直後、行方不明となった。

テレグラフは、捜査関係者の言葉を引用し、「容疑者の自宅で今回発見された女性3人のほか、別の女性もいた」と報じた。3人の被害者のうち、カストロ容疑者の自宅に一番先に連れられてきて監禁されたミシェル・ナイト氏(32)は、警察に対し、「私があの家に来た時、別の女性がいたが、ある日、おきてみたらいなくなった」と警察に証言した。カストロ容疑者の自宅の地下室の壁には、「平穏に眠る」という文句と共に消えた女性を指すような名前が、繰り返して書かれていたという。

オハイオ州コロンボスで銀行員として働いているカストロ容疑者の息子のアンソニー氏(31)は、インタビューで、父親の暴力性について詳しく証言した。アンソニー氏は、「親父の自宅はいつも閉まっていて、特に、地下室や屋根裏部屋、車庫は誰も近づくことができなかった」とし、「母親もまた、1996年、父親の暴力に苦しんだ末、家出した」と話した。父親は大変暴力的であり、1993年、脳手術を受けてから、回復中だった母親を死ぬ寸前まで殴ったこともあったと打ち明けた。アンソニー氏は、母親が家出した後、自分もまた父親から自ずと疎遠となり、父親の自宅に20分以上止まったことなど無いと、付け加えた。

警察のずさんな対応も、批判の的となっている。クリーブランド警察は7日、メディア向けブリーフィングで、「被害者らが行方不明になった後、これまで監禁されていた家屋を対象にしたいかなる通報電話も無かった」と主張した。しかし、これに反論する住民らの証言が相次ぐと、捜査官らは、この15年間、2度あの家を訪れたことを後になって公開し、批判を受けている。

被害者のうち、初めて隣人に助けを求めたアマンダ・ベリー氏(27)は、監禁中娘を産み、現在、6歳だと明らかにした。警察は、被害女性らが何度も妊娠したが、暴力や栄養失調で流産したと伝えた。特に、玄関の隙間を足でけりながら助けを求めたベリー氏と違って、ナイト氏とデジーザス氏は、門の外に出ることすら、恐れていたという。

一方、11歳だった1991年、カリフォルニアでフィリップ、ナンシー・ガリード夫婦によって、なんと18年間も監禁されていながら、二人の娘を産んだジェイシー・ドガード氏(33)は、今回の事態の直後に声明を出し、被害者らを慰めた。ドガード氏は、「被害者3人が傷を癒し、世の中と再びつながりを持つチャンスが必要だ」とし、「人間の精神は信じられないほど回復力が強く、我々は絶対希望の糸を手放してはならない」と強調した。